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新刊「にっぽん芸能史」ご案内

更新日:2014/04/24

新刊書籍『にっぽん芸能史』(稲田和浩・著)がこのほど書店発売されました。定価1620円(本体1500円+税)です。この本は、日本の芸能の流れを、神代のアメノウズメの岩戸の前での踊りから、今日の笑芸、アイドルまで辿る、これまでにない通史。と、いっても著者は演芸作家、評論家。学術的なカタイ内容ではありません。読み物として楽しめます。巻末には概略年表も載っています。各章の扉と表紙(カバー)には林家正楽師匠の紙きり。ご一読ください。
『にっぽん芸能史』(目次)

第一章 日本芸能の最初
一、 伝達としての物語のはじまり
ネアンデルタール人は物語を持っていた
物語の基本は「桃太郎」と「シンデレラ」
神話という名の教訓
二、 神と人を繋ぐ
日本芸能のはじまりはストリップだった~アメノウズメ
滑稽を真似る~ウミサチの踊り
化ける~ヤマトタケルと神功皇后
今に繋がる五穀豊穣

第二章 宮廷芸能から庶民芸能
一、 琵琶の旅~宮廷楽器から平家琵琶へ
芸能の渡来
宮廷の芸能~雅楽、舞楽、伎楽、
琵琶を手にする下級貴族たち
平家物語の登場
二、 躍動する庶民芸能
日本のジプシー~傀儡(くぐつ)
農村の楽しみ~田楽、散楽、申楽
信仰と芸能~説経、絵解きなど
尼僧、芸能ともう一つの役割
三、 芸能の演劇化~能の発生
能の発生
観阿弥と世阿弥
能の死生観
狂言の笑い
四、 戦国大名と芸能
舞う信長
文化を保護した戦国大名
御伽衆は落語家の元祖か

第三章 武士の時代の芸能
一、 歌舞伎の成立
出雲阿国と念仏踊り
売春と歌舞伎の妖しい関係~遊女歌舞伎
男色は変態ではない~若衆歌舞伎
演劇的な歌舞伎へ~野郎歌舞伎の登場
東西の名優、荒事と和事~団十郎と藤十郎
二、 三味線と人形浄瑠璃
三味線の登場
人形淨瑠璃のはじまり
恋を彼岸の架け橋に~竹本義太夫と近松門左衛門
事件報道としての芸能~元禄赤穂事件と歌舞伎、浄瑠璃
三、 落語のようなものの登場
大坂、京、江戸で辻噺
武左衛門捕縛
俄について

第四章 富と文化の移動
一、 江戸後期の歌舞伎
歌舞伎はお江戸のファッションリーダー
舞台装置の革命
鶴屋南北
天保の改革と歌舞伎
素人歌舞伎と農村歌舞伎
二、 見る芸能からやる芸能、江戸音曲の発展
江戸浄瑠璃の人気
宮古路豊後掾
常磐津、富本、清元、新内の登場
女浄瑠璃
新内節の登場
三、 講談~太平記読みの芸能化
講談の発生
深井志道軒
講談は天下のお記録読み
四、 落語の発生
昔噺の会
はじめての寄席興行~初代三笑亭可楽
流祖たちの活躍
寄席も禁止~天保の改革
落語は平和ボケの象徴

第五章 近代の息吹
一、 薩長がやってきた
江戸幕府崩壊の理由
武士道として語り継がれた芸能~薩摩琵琶
田舎者に江戸の芸がわかるか!
芸人の鑑札制度
二、 近代の落語
三遊亭圓朝
三遊派と柳派
珍芸の人気
江戸落語への回帰~落語研究会
明治大正の新作落語~益田太郎冠者
三、 明治時代のアイドルたち
娘義太夫の人気
夏目漱石や正岡子規もドースル連
豊竹呂昇
四、 浪花節の起こりと隆盛
幕末はヒラキ
鑑札を取得し寄席出演へ
浪花節の人気
無頼の浪花節語り
桃中軒雲右衛門
浪花節隆盛の理由~庶民は銭湯で浪花節をうなった
五、 歌舞伎改良運動と新劇の登場
幕末から明治の歌舞伎
河竹黙阿弥
歌舞伎改良運動と散切り歌舞伎
新劇~坪内逍遥と小山内薫
オッペケペーだ、壮士芝居

第六章 大正、昭和の芸能
一、 レコードの登場
快楽亭ブラックという人
浪花節大ヒット~奈良丸くづしと雲右衛門版権事件
浪花節が次々にヒット~篠田實、鼈甲斎虎丸
知識人は浪花節が嫌い
歌謡曲の登場
二、 ラジオの時代~浪花節から浪曲へ
ラジオ放送開始
広沢虎造と次郎長伝
軍国浪曲と七つの声~二代目天中軒雲月(伊丹秀子)
三、 大正モダンの時代の落語
関西落語の歴史
東西交流により変化する寄席とネタ
寄席の衰退
大正モダンな落語たち~柳家三語楼、柳家金語楼
四、 活動大写真
活動写真のはじまり
サイレントのスターたち
活弁のスター
サイレントからトーキーへ
五、 大正から昭和の演劇の動き
大正期の新劇~築地小劇場、プロレタリア演劇運動
帝国劇場の開場
待ってました、新国劇~沢田正二郎の新しい演劇
浅草オペラ
それは温泉地の客寄せからはじまった~宝塚歌劇団
少女歌劇ブーム~松竹歌劇団
歌舞伎界にも新風~前進座の結成
エノケンとロッパ
六、 昭和の新しい芸能
吉本レビュー
あきれたぼーいず
萬歳から漫才へ
安来節も浅草で大人気
七、 戦争と芸能~国家権力が芸能を利用した時代
昭和一〇年頃の日本
大政翼賛会による浪曲国策運動
禁演落語
軍歌
慰問に行く芸人たち

第七章 戦後の芸能
一、 焼け跡の芸能
焼け残った寄席
GHQの検閲、歌舞伎危うし
ラジオの検閲と演芸の改革
戦後の新劇
紙芝居と失業対策
カストリ雑誌とアンダーグランドなエロス芸能
二、 落語の黄金時代
戦後の落語事情
落語家の専属契約
ホール落語の登場
新作落語の時代~歌奴、三平、米丸ら
時代の風俗を描く新作落語
戦後の上方落語~壊滅からの復活
LPレコードで、江戸の息吹が現代に
三、 浪曲の衰退
民間放送で連続浪曲と聴取者参加番組
歌謡浪曲の登場
浪曲から演歌へ
四、 さらば箏、三味線~国民から離れてゆく邦楽
邦楽の歴史
現代邦楽
戦後歌謡曲の変遷
民謡の変遷
五、 赤化する芸能
六〇年代の世相
新劇の時代
赤い邦楽
六、 娯楽の王様、映画~そして世界へ
チャンバラ復活
黒澤明、世界へ
映画の黄金時代
七、 テレビの時代
テレビ登場
ラジオの人気と終焉
テレビドラマ

第八章 芸能乱立時代
一、 テレビと映画
テレビの時代
日本映画冬の時代
復活する日本映画
二、 落語の興亡~平成の落語ブームへの道
落語の危機
テレビの落語~「笑点」を企画した男、立川談志
立川談志と五代目柳家つばめ
落語家の過剰~分裂騒動
新作による落語革命~三遊亭円丈の実験落語
上方落語の動き
21世紀の落語ブーム
三、 お笑いの進化~漫才ブームとその後
関西は吉本
東京漫才史
漫才ブーム
寄席外からのお笑い参入1~音楽系
寄席外からのお笑い参入2~タモリ、そしてお笑い戦国時代へ
テレビ以外の新しいお笑い~渋谷ジァンジァン
平成以降のお笑い~養成所時代
四、 アングラ演劇から小劇場へ
アングラ演劇の時代~演劇は劇場を捨てた
舞台を捨てて町に出よ~寺山修司
アングラから小劇場へ~つかこうへい、野田秀樹
お笑い系劇団、過激に戦う
お友達劇団炸裂~現代の小劇場
儲かる芝居はやはり歌舞伎とミュージカル
大衆演劇・喜劇はいま
五、 その他の古典芸能
狂言ブーム
浪曲はどっこい生きている
講談を聞きましょう
文楽はいま
女流義太夫はいま
六、 多様化する音楽ニーズ
ロカビリーブームからグループサウンズ
テレビアイドル歌手時代
フォークソング、そしてテクノポップ
バンドブームとワールドミュージック
それでもおじさんはマイクを離さない~カラオケの時代
音楽は世代を超えない~Jポップの時代
七、 エロス芸能の行方
ストリップVS警察
日活ロマンポルノの時代
変態の社会的認知~SMの世界
家庭用ビデオ受像機の登場で大きく変わるエロスの世界
現代に生きるアメノウズメ

「にっぽん芸能史」概略年表

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