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2020/06/11

6月10日

日誌

このところハードワークで日誌をごぶさたしてしまった。いきなり唐突だが、横田滋さんが亡くなった。月刊ドラマとも脚本の世界とも関係ない?話。あれは10年以上前の冬、午後4時ごろ俺は地下鉄丸の内線に乗っていた。夕方のラッシュ前でも結構電車内は混んでいた。国会議事堂前駅に着いてドアが開くと横田さんご夫妻が乗ってきた。思わず声をかけそうになったが、何と言っていいか分からないのでやめた。「がんばってください」というのはヘンだと思った。ご夫妻はごく自然に並んでつり革に手をかけ乗客たちの中に溶け込んだ。あの時、声をかけそうになった気持ちを今も忘れない。実はその一、二年前、当時、市川森一理事長の日本放送作家協会が横田さんご夫妻を招いて話を聞く会を協会員を対象に開いて、同席させてもらった。「……と言って、めぐみは出て行ったんです」と滋さんが言った声がずっと耳の残っていた。だから、声をかけそうになったのかもしれない。