2013/12/10
このシナリオ界見聞録、のっけから怠慢で記載が止まっていました。再開します。今日、12月10日は、市川森一氏が2年前に亡くなった日です。月刊ドラマでNHKドラマの『蝶々さん』前後編の脚本を2011年12月号と2012年1月号に掲載するため、頻繁に電話やメールで連絡をとっていた中での出来事でしたので、本当に突然で、信じられない思いは2年経った今でも続いています。『蝶々さん』の試写と記者会見の日、偶然NHKの西口玄関で出会いました。先生は控室へ。先生は「一緒に」と言われ、行動を共にすることに。試写の時間が迫っていたので、すぐ試写会場へ。そこでも先生の隣の席。すでにその頃先生は体調を崩されていて、席に着いた時、呼吸が荒くなっていたので、記者会見で話すことが出来るのか心配しました。しかし、そこは市川氏、主演の宮﨑あおいさん、伊藤敦史さん、西田敏行さんたちと一緒に、いつも通りの笑顔で、いつも通りにさわやかに話しておられました。「これが最後の作品になってもいい」というような(おそらくご自分だけが分かっていた)言葉すら明るく爽快で、誰も、それから一ヵ月後亡くなるとは思ってもいませんでした。
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