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2014/08/06

8月6日

日誌

今朝、『花子とアン』を観ようとテレビの電源を入れたら、広島の原爆慰霊式典の中継をやっていました。そこで思い出したのが、十年くらい前、エレベーターでたまたま一緒になった新藤兼人先生の「『ヒロシマ』を撮りたいんだけど、お金が集まらなくてねえ」という言葉でした。『ヒロシマ』を撮るにはお金がかかる。とうとうご自身のライフワークを実現できずに先生は100歳で亡くなってしまわれました。今ならCGをうまく使ってリアルな場面が撮れたと思います。なにより、この題材に資金提供する会社がないのが不思議と言えば不思議でした。別に何十億というのではなく何億の必要資金です。「わたしは、政治的映画を作りたくはない。芸術映画を作りたいのだ」と先生はおっしゃっています。CG技術も立体音響も、この映画でこそ生きる。今からでも誰かが作っていいのでは?