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2018/09/27

9月27日

日誌

シナリオ11月号(10月3日発売)は橋本忍氏の追悼特集。ここで、今年1月に日本シナリオ作家協会が主催した「脚本で観る日本映画史」第一回で橋本氏シナリオの映画『首』が上映された際の、アフタートーク(中島丈博氏・野上照代氏)を採録した。このトークの途中で橋本氏がシナリオ研究所設立のころを語る映像が上映された。非常に聞き取りにくい音声だったので、採録を断念したのだが、中身は大変興味深いものだった。シナリオライターがなぜ「商売敵になる」新人を育成するか、シナリオ研究所設立をめぐっての協会内での論議について橋本氏が語っている。撮影時90代半ばの橋本氏が50年以上前の会議の模様を詳細にレポートしている。それも凄いが、昔も今も、現役の作家が後進を育てることが業界のためになると思って労力を惜しまないのも凄い。講座、スクールはやはり貴重だ。受講を生かすのは受講生しだいだろうけど。